よしなでnote

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うろんな客

あなたはエドワード・ゴーリーという絵本作家を知っているだろうか?

 

 

多分知っている人が多いと思う。

なぜならば、日本でもエドワード・ゴーリー展が開かれたり、絵本にも関わらず非常に残酷なストーリーが描かれることで有名だからだ。

 

エドワードゴーリーについて

絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている。また、幻想的な作風とアナグラムを用いたペンネームを幾つも使い分けて私家版を出版したことから、多くの熱狂的なコレクターを生み出している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エドワード・ゴーリー

 

ある意味やばい人だw

でも引き込まれちゃうのは、彼が人間の本質を見抜いているからに違いない。

 

「おぞましい二人」や「ギャシュリークラムのちびっ子たち」とかは、絵本のくせに怖すぎて子供に読んでほしくない絵本ですわ…まじで…

でもでも、人に勧めたくなっちゃうんだよなあ。

 

 

 

 

 

そんな彼の本の中でも、この本は特に多くの人に読んでほしい。それが「うろんな客」である。

 

うろんな客

うろんな客

 

 

あなたはタイトルだけで何を想像するだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たぶん、

「変な奴」「頭悪そう」「誰だ?」「俺の友達」「なんか可愛い生き物?」

こんな感じだと思いますwどれも正解だと思いますがw

 

 

 

 

せっかくなので、『うろん』の意味から。

うろんとは…漢字で書くと胡乱。

胡乱の意味は、

  1. 正体の怪しく疑わしいこと。
  2. 確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。
  3. 乱雑であること。

主にこのような意味を含む。

 

つまりこの本の出来事自体、本当のことかどうかすら怪しい…出てくる生き物や人々でさえ、何者なのか。

 

これが、この絵本の最大の魅力だと私は思う。

 

内容

風の強いとある冬の晩、館に妙な奴が闖入(ちんにゅう)してきた。そいつは声をかけても応答せず、壁に向かって鼻を押しあて、ただ黙って立つばかり。翌朝からは、大喰らいで皿まで食べる、蓄音機の喇叭(らっぱ)をはずす、眠りながら夜中に徘徊、本を破る、家中のタオルを隠すなどの、奇行の数々。でもどういうわけか、一家はその客を追い出すふうでもない。

かわええ…(語彙力皆無)

なんやこいつ…kawaii…

 

けどうざいな…うちの家にはいてほしくないなw

 

 

 

 

 

 

というわけで説明していく。

 

この変な生き物は、突然屋敷にやってきて、それ以来17年間ずっと屋敷に住み着いてしまう。この子は傍若無人で無神経で無垢で…いつまでたっても変わらない。ひたすら周りの人間たちに、迷惑をかけている。

 

にもかかわらず、なぜかこの子はずっといるのだ。

だって可愛いもん…

 

周りの人間がこの子を愛している描写はない、でも憎めない。

だって可愛いもん…

 

 

 

 

 

で、絵本に書かれているのは終わりw

17年間ずっと変な奴がいて、ひたすら変なことやって終わりというw

ただこの雰囲気がたまらないのだ!

非常にミステリアスなのに…

 

 

奇妙な奴だけど愛くるしい。まさしく、これが周りの人間が追い出さない大きな理由なのだろう。そして追い出せない理由から、『奴』を、どことなく読者みんなの知っている何かであると思わせる。

 

奇妙な空気感とユーモラスな世界観から、我々を現実世界とリンクさせ、『胡乱な客の正体』を「赤ちゃんであったり、飼っている動物」だと想起させていくのだ。

何者かは描かれていないのに…

 

これが面白い。

またこの絵本では、

他者から見ると誰かの愛している人間なんて、誰だか分かりやしない。ましてや、他者の赤ちゃんや動物なんて、宇宙人みたいなもの。

 という、ある種の皮肉を書いているようにも思えて面白い。

 

 

英語では散文形式に、日本語では「五七五七七」の短歌として表現され、白黒のタッチの強いペン画が非常に美しく可愛く描かれています。さらに明治時代とビクトリア王朝の古風な雰囲気が混ざり合ったような特殊な空気を感じることができます。また17年たった後に、唐突な旅たちが訪れることを予感させますよね。

ぜひ読んでほしい絵本です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

皆さんに幸福が訪れることを願います。

 

 

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