和歌山駅から橋本駅まで行き、そこから電車で数時間ほど揺らされてようやく極楽橋まで到着したのだが、驚いた。ホントの物凄い山中の山頂のあたりまで来ていて、見下ろすと足がすくむような場所だった。
dagasikasi、まだまださらにケーブルカーで登っていくのだ。
滑車の感じとかケーブルとか車輪がたまらない。。。急勾配を登っていく感じとか、つるべ式で反対方向とすれ違う感じとかも最高だぁ…
とそんなこんなしているうちに高野山駅まで到着した!!!!!
えっらいテッペンまで来ちゃあああ!!!
ホントワクワクだぁ!!!
ここで一つ反省。高野山駅自体もイイ感じなのに写真を撮り損ねた、、、すまぬ、、、
まあそんなことよりさらにバスに少し揺られて、まずはここに到着!!!
高野山 大門
入口にどーん!とそびえ立ち、我々を出迎えてくれます。左右には金剛力士像が見られ、東大寺南大門の仁王像に次ぐ二番目に大きいらしい。
ここから少し歩いて。
エンヤコラエンヤコラ└|∵|┐”=========
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壇上伽藍
弘法大師が実際に密教思想(真言密教)に基づく塔・堂の建立に力を入れた場所で、いくつもの堂塔が立ち並んでいた。三国志が好きな自分としては、日本の中でも昔の長安?とかの中国の雰囲気も感じられてすごく興奮した。
経蔵の基壇(きだん)の近くに把手がついていて、回せます。この部分は回転ができ、一回りすれば一切経を一通り読誦した功徳が得るとかなんとか。自分一人で回っている写真は虚しいので、お察しください(´;ω;`)
私が行ったときはちょうど工事中であったのは残念なのだが、こうやって歴史が保たれているのだなと考えると感慨深い。その一瞬を見れたのは嬉しいかもしれない。この場所は48.5mもの朱塗りの大塔で、中には胎蔵大日如来を本尊として、金剛界四仏があり、16本の柱と壁に極彩色で描かれた諸尊とともに曼荼羅世界が表現されている。
↓ちなみに曼荼羅について(ユングのこともあるので面白いかも?)
この場所の中の空気感はなんか、自分がいつも生活している空間とは切り離されている得体のしれない何かに来たような感じだった(ただし私たちが根源的に違和感を感じないのは不思議)。いやいやマジですごかった。ある人はキリスト教じゃないから懺悔かどうかはさておき、頭を地に伏せ、土下座をしていたのが非常に印象的だった。あの人の姿は忘れられない。
あたりは暗く、如来がほんのり明るみを浴びながら、私をぼーっとさせた。すごい生命感のある不思議な場所だった。
金剛峯寺
真言宗の総本山で広大な境内に歴史に名を遺す絵師の筆による豪華な襖絵たくさんあり、豪壮な台所などを見ることができます。なかなか凄い場所で中でのお写真はNGということでないですが凄いです!(語彙力)
続いて、そろそろと歩いていろんな寺院を通り過ぎていきながら(ホントめちゃくちゃ多い)、一番楽しみにしていたところにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
※👇お墓の写真が続くので不快に思われる方がいらっしゃれば申し訳ありません。
この場所はほんとに神聖な場所だった。苔が生え、杉とか自然に囲まれた中に、ひたすら墓所とお地蔵様がたたずんでいて、ある意味閑散としている。ひんやりと空気が冷たく、ここに生命はなく、魂は安らかであるだろうと勝手ながらに想像した。
下道には有名な武将や偉人たちだけでなく多くの企業の墓もあった(ご自身の目で確認してください)。コーヒーカップのUCC上島珈琲、 ロケットの形の航空機事業の新明和工業、そして日産、パナソニック、キリンとかもあった。あとボルネオ戦争や日本の多くの震災など、事故や被害にあわれた方々の墓が並んでいた。
ご冥福をお祈りします。
何とも言えぬ気持ちになりながら、味わい深い気持ちで、この長い長い道を通り抜けていった。
通り過ぎた先に。
奥之院
この奥に灯籠堂があり藤原道長によって現在ほどの大きさになったようだ。
中に入ると、うす暗い中に蝋燭の灯りがてらてらと燃え続けていた。そしてひたすらお経を唱えていたのが美しかった。非常に神秘的で「荘厳」という言葉に相応しい場所だろうと思った。この場所には人生に一回は来るべき場所だと思った。そして正面を左にいくと弘法大師御廟があり、非常に多くの人がいた。海外からの人も多かった。
さらに進んでいくと地下へと進む場所があり、そこを進むと、ここには千年近く燃え続けていると言われる二つの「消えずの火」があり、一つは、祈親上人(きしんしょうにん)が献じた祈親灯(きしんとう)。もう一つが、白河上皇が献じた白河灯(しらかわとう)だそうだ。また全国から献ぜられた非常に多くの灯籠が揺らめいていた。綺麗とか美しいとかを超えたすばらしさというかなんというか、あれを感じた。
そして
徳川家霊台
三代将軍家光が建立した、家康と秀忠の霊台であり、日光東照宮を想起させる造形美だった。
一日しか見る時間がなかったので、私はこれくらいです。もっと見たい場所はあったのだが。。。
ということで、バスとケーブルカーに乗って駅まで行った。
多くの人の願いとともに、風鈴のトンネルが行き帰りともに出迎えてくれ、帰りは夏の終わりを感じた。
そして天空という電車の乗って旅の終わりを感じた。
感想
歴史好きには特にたまらない、素晴らしい秘境の地と言えるだろう。京都と比べるつもりはないけど、ここには時間をかけてでも行く価値のある場所だと言い切れる。人生の中で一度でも行くべきだと思った。素晴らしい空気感が感じられる場所だった。また、泊まることができる場所も多いので、今後は精進料理を食べたり写経をしたりしてみたい。
そしてこれで和歌山の旅も終わりなのだが、いたるところで感動した。じんわりとため息を漏らしながら、物思いにふけると美しい一瞬一瞬がリフレインされた。この体験は他の場所ではできないに違いない。ぜひとも皆さんも足を運んでもらいたい。
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