めっちゃ好きなわけだがなぜか自分の周りに好きな人がいない. まず目に留まっていないわけだが…
雰囲気がほんと絶妙なんです... 一つの音から次の状況が崩壊していく空気感を, 少しずつ感じていけるのがホント好き. 都会の夜の, 陰鬱さと狂気と平凡が混濁している感じがより音楽に乗れる. 俯瞰的に聴くだけだと非常に甘美な心地よさに包まれて, ホントの恐怖に一切気づけない.
中島敦的ゲシュタルト崩壊とはこんな感じなのだろうかと思った.
高速道路でラジオを聴くという行為は, 異世界にいることと同義なのかもしれない.
高速道路でラジオを聴くとは
このラジオから聞こえる音というのは世界の一瞬の出来事なわけだが, 自分が直接的に干渉していない出来事であるため, 歪なグロテスクを持っているとしても, それは情報に過ぎない. 本当に崩壊しているとしても. そして1619kHz帯から流れてくる情報の真偽は分からない. 詳細については現在確認を行っています. けれど現在とはなんだろうか. ラジオから聞こえる音というのにラグが生じているわけで…さらにノイズも含み…
自分と関係の薄い日常は非日常で溢れてしまっているのに, その日常に踏み込む機会をなぜ私に与えてくれないのかという悲しみ. この残酷さをこの曲で感じた.
ちなみに…
本物のハイウェイラジオの周波数帯は1620kHz